ILC 計画について


ILC 計画は電子・陽電子リニアーコライダーでTeVエネルギー領域の 素粒子実験を行うことを目的とした計画です。 電子と陽電子を高エネルギーで衝突させ、宇宙のビッグバン直後に 匹敵する超高エネルギー状態を実験室に実現し、 素粒子の基本法則の解明を通じて、宇宙創成の謎に挑みます。
とりわけ、最近CERNのLHCで発見されたヒッグス粒子(Higgs)を 大量に作り出し、その性質を詳細に調べることにより、その背後に 隠された新しい物理法則をあきらかにすることが期待されています。
我が国においては、従来 JLC計画という 名称で(その後 ロードマップレポートの完成を期に GLCと名称を変更) リニアコライダー計画の検討を行ってきましたが、2004年8月に International Technology Recomendation Panel (ITRP)が世界に複数あった加速器の基本技術を 一本化する決定を行ったのを受けて、世界で一つの計画、 Internatinal Linear Collider (ILC)計画の実現に向けて活動をおこなっています。

ILCの一般向けの解説記事としては、 先端加速器科学技術推進協議会(AAA)によって 運営されているこちらのサイト がありますので、ご覧になってください。

最近の話題

2012年7月12日 日本創成会議の第2回提言でILCの日本誘致を提案
2012年7月4日 LHCにおいてヒッグス粒子らしき新粒子発見 (KEK記事)
2011年12月15日 第3回先端加速器科学技術シンポジウムで野田首相があいさつ ( KEK記事 ILC Newsline)
2011年12月15日 LHCでのヒッグス粒子の兆候発見に関連してILC計画を支持する 読売新聞社説
2010年3月17日
ILC計画が日本学術会議が選定した、 今後10〜20年の間に推進すべき大型計画43件の一つとして選ばれました。 (資料)
2009年1月11日
ILC「ノーベル賞」で急加速 (Yomiuri Online)
2008年10月8日
ILCに言及した官房長官談話
2008年6月25日
先端加速器科学技術推進協議会が設立 (KEK home page)
2007年8月
ILC基本設計報告書 (ILC Reference Design Report) 完成

高エネルギー委員会によるリニアコライダーに関する提言

2012年2月
高エネルギー物理学将来計画検討小委員会答申
2006年10月
素粒子物理学の展望
2005年8月
国際リニアコライダー計画への取組みについて-要望
2004年11月 リニアコライダーに関する高エネルギー委員会の声明
1997年5月 将来計画検討小委員会答申 要約 | 全文

ACFA (Asian Committee for Future Accelerators) によるリニアコライダーに関する提言

2004年11月 The Third ACFA Statement on International Liner Collider
2001年9月 The Second ACFA Statement on the e+ e- Liner Collider
1997年2月 ACFA Statement on the e+ e- Liner Collider

リニアコライダー計画の推進に関する懇談会

2006年1月 中間とりまとめ


(平成24年7月更新)