20 世紀の高エネルギー物理学の発展の歴史を振り返ると、 本質的な進歩の背後にはいつも対称性というキーワードがあった。 それは、物質の究極の構成要素の探求とその間の相互作用の解明という 高エネルギー物理学の目的が、究極のラグランジアンの探求と等価であり、 そのラグランジアンの決定原理が対称性だからである。 対称性は、粒子とその間の相互作用を統一し、理論を発散の困難から救ってきた。 標準理論の成功は、対称性(ゲージ原理)が重要な指導原理であることを 決定的に証明した。
この講義では、