国際リニアコライダーのための測定器の研究

English

ロードマップ

2004年の8月にInternational Technology Recomendation Panel (ITRP) が世界に複数あったリニアコライダーの加速器の基本技術を 超伝導加速空洞に一本化する決定(Technology Choice)を行なってから、 リニアコライダーの国際共同プロジェクトとしてのILC計画が急速に具体化に 向けて動き出した。

2005年末には加速器の基本的な構成を記述した Baseline Configuration Document(BCD)が作成され、それに対応する形で測定器の基本構成を記述した Detector Outline Document (DOD)がGLD, LDC, SiD, 4thの 各測定器コンセプト検討チームから出された。 2007年8月にはILCで目指す物理と加速器および測定器の基本設計を記述した Reference Design Report (RDR) が作成された。

RDRの次のステップとして、2012年末までに ILCプロジェクトの提案書となるべき加速器の詳細な設計書 -Technical DesignReport (TDR)- を作成することになった。 測定器に関してもTDRと同時に詳細設計書 -Detailed Baseline Design report (DBD)- を作成することとなった。

当時、測定器案としては4つの測定器コンセプト が提案されていたが、DBD作成のための資源が限られていること、 最終的にはILCでは実験の数が2つに限られていることなどから、 DBDとしては2つの測定器デザインを行なうことになった。 4つの測定器案を2つにまとめるために、 2008年度中に各測定器グループからLetter of Intent (LOI)が提出され、 それをもとにしてDBDに進むべき2つの測定器グループが再編成されることになった。 それを受けてGLDグループとLDCグループは協議の結果、 合同でLOIを作成することに合意し、新たにILD測定器グループを結成した。 2009年3月にILD、SiD、4thの3つのLOIがInternational Detector Advisory Group (IDAG)に提出され、 ILDとSiDがIDAGの認証を受けDBDに向けた詳細設計活動を行っている。

コンタクト: webmaster(at)www-jlc.kek.jp
(Update: 18/Oct 2011)