筑波地区のHEPの皆様
今回は2週連続となりました第7回(5月28日)及び第8回(6月4日)セミナーの案内をお送りします。第7回セミナーでは時間の関係で先送りとなった前回セミナーの第2の話題「精密重力実験」についてお話しいただきます。
****************************************
第7回「高エネルギー物理学と宇宙像」セミナーのご案内
話題: 「精密重力実験」(「重力波観測と精密重力実験」第2回)
講師: 東京大学宇宙線研究所 黒田和明様
日時: 2004年5月28日(金曜日)午後4時30分(*)
    (*)通常のセミナーよりやや長い講義をお願いしています。
場所: KEK国際交流センター・ユーザー・ルームNo.2
******************************************
****************************************
第8回「高エネルギー物理学と宇宙像」セミナーのご案内
話題: 「Electroweak Baryogenesis」
講師: 佐賀大学理工学部物理科学科 船久保公一様
日時: 2004年6月4日(金曜日)午後4時30分(*)
    (*)通常のセミナーよりやや長い講義をお願いしています。
場所: KEK国際交流センター・ユーザー・ルームNo.2
******************************************
5月28日の第7回セミナーでは、前回の重力波観測のお話しの続きとして、宇宙線研究所の黒田和明様に、「精密重力実験」の話題でお話しをしていただきます。 黒田様から、以下のようなお話の概要を頂いています。
「重力の精密実験でこれまでにない精度で重力法則の検証ができるようになります。このことにより、宇宙と重力にまつわるいろいろな課題、たとえば、物理定数が宇宙年齢とともに変化しているという最近のQSO観測による結果の実験室での検証の可能性、余次元による重力法則の逆2乗則からのやぶれの可能性などについて高い技術で検証できるようになります。以上について、実験家の立場から講演します。」

6月4日の第8回セミナーでは、佐賀大学の船久保公一様に、宇宙におけるバリオン非対称についてお話いただきます。 船久保様から以下の概要を頂いています。
「電弱理論におけるバリオン数非保存過程を利用したバリオン数生成の機構をレビュ−する。スファレロン過程から始め、電弱相転移とヒッグス質量の関係、標準模型を超えた理論でのCP対称性の破れとバリオン数の関係を中心に解説した後に、超対称標準模型におけるバリオン数生成の現状を紹介する。」

なお、前回第6回セミナーの講義録は、下記の本セミナー・シリーズ・ホームページに掲載いたしました。 また、今までの講義と本セミナーの趣旨についても同じwebをご覧ください。
http://www-jlc.kek.jp/subg/physics/subg/cosmology/
7月以降のスケジュールについては、現在、世話人において調整中です。 今後のセミナーの話題についてのご要望、その他どのようなご意見でも、世話人までご連絡ください。 

世話人一同
連絡先:松田武(takeshi.matsuda@kek.jp)
21/05/2004