(1)ソレノイド磁場:山岡氏により測定器中心磁場が3Tの場合についての磁場計算の報告があった (トラペン,tif 11ページ, 1.14MB, または、 pdf 11ページ, 1.02MB)。リターンヨークの飽和は32,000Aで6%であった。2Tの1.7%/20,000Aと比べて多くなっているが、このレベルの飽和は問題ないだろう。また、CDC領域( |R|, |Z| < 2.3m )での非一様性は、3分割されているコイルのターン数を調整することによって(278ー234ー278turns)、高々、1.4%であった。2Tの場合の1%と比べてもこの結果は悪くない。コイルがカロリメータの外側に置かれ、その物質量制限の必要のないため、3Tも実現できるものと思われる。
(2)サポートチューブの振動解析:山岡氏により、これまで考慮されなかったコーン状マスク部分を含むサポートチューブの変形(deformation)、最大応力(stress)、固有振動数の計算結果の報告があった。コーン状部分の重さは3.7トンと見積もられた。最大応力はこれまでの5.4MPa(メガパスカル)より7.4MPaとなり、中心での変形(重力サグ)は0.12mmより0.19mmとなった。また、固有振動数についてはほぼ同じの61.7Hzであった。次に、片側支持の場合についても行った。円筒状マスク先端での変形は0.095mmより0.12mmとなった。最大応力と固有振動については両側支持の場合と同じであった。これらの結果は今までの議論の方向を変えるものではない。
(3)その他、11月4ー6日、ソウルで開催される第2回ACFAワークショップ参加のこと、科研費申請のことなどが議論された。
次回での予定は、
次回は9月30日(木)、午後1時30分より、3号館4階425号室で行います。