第4回JLC構造体ミーティングのメモ

日時:7月16日(水)13時30分ー14時 40分
参加者:山岡、松井、宮本、杉本、田内。

Support tubeの振動解析(1):山岡氏より、 (トラペン,tif 12ページ, 512kB, または、 pdf 12ページ, 395kB)support tubeのたわみについて、タ ングステンのヤング率(4.14x10^4 kg/mm^2)と密度(19.3)に正しい値を用いた 計算結果が報告された。この変更にともない中心より2mから6mまでのタングステ ン部分の重さが20tonになった。この自重に加えてQC1など5tonを荷重してみる と、中心部での変位は0.1mm程度となった。support tubeの両端はそれぞれ2点支 持である。このsupport tubeの1次(上下振動)固有振動数は61.7Hz、2次(水平 振動)、3次(上下のπモード振動)はそれぞれ61.8Hz、70Hzであった。1次の 共振点で1Gの振動を加えると、中心での最大振幅は1.3mm程度である。地盤振動 の大きさは筑波実験室の測定結果によると、0.3mHzで3μm、100mHzで1μm、1Hz で10nm、3Hzで5nm程度である。また、これらの地盤振動に対しての応答係数は 10^{ー10}程度であると思われる。したがって、support tubeの両端が『地盤』に 対してしっかりと固定されていればsupport tubeの振動は無視することができる ほど小さい。

次に、中心部のCFRP tubeがないタングステン部分のみの片持ちsupportについて 同様にたわみと固有振動数を計算してみた。たわみは0.1mmと同じような結果と なった。また、1次、2次、3次固有振動数はそれぞれ61.8Hz,61.9Hz,153Hzとなっ た。これは簡単な手計算の値(0.09mm,60.8Hz)とよく一致した。地盤振動に対 しての応答係数はまだ計算していない。

support tubeについてのこれまでの検討結果を7/19ー7/22のISG4 meetingに発表 することとなった。ISG4のmain会場は研究本館1階の情報資料室会議室で、IR関 係のWG6のmeetingは7/19、20、22は3号館4階425号室、7/21は3号館3階325号室で 行われる。

詳しいスケジュールは7/19に決まるのでemailで連絡します。また、7/21(水)に はバンケットが山水亭で行われます。これは参加費無料ですのでぜひ参加してくだ さい。

今後の検討課題は、

  • (1)片持ちsupportも含めて、応答係数を計算すること、
  • (2)タングステンtubeの先にはcone状のタングステンマスクがあるので、これ を計算にexplicitに入れること、特に、片持ちの場合、
  • (3)2テスラ(または3テスラ)のソレノイド磁場中、QC1とcompensation magnetに働く磁気力を考慮すること。
  • (4)support tubeの現実的な支持機構のモデルを考え、これを加えた振動解析 をすること。

    QC1、compensation magnetの磁場分布。宮本氏によりそのmapping dataとGEANT用 のsubroutineが作られた。JIMでこの影響をsimulationできるようになった。

    次回のmeetingは、8月25日(水)、午後1時30分、3号館4階425号室です。

    文責、田内。