第1回ATF2ミーテイングのメモ

この検討会は8月28日(月)午後2時から4時30分ころまでATFの第2コン テナで行なわれました。

(1)FFTB-2

FFTB-2の国際協力について10月24日ー28日にシカゴで開催されるLCWS2000 (Physcs/detector workshop on LC )の場 で議論することになっています。世話人は、P.Burrows (Oxford univ., SLD collab., intesting in R&D on fastfeed back at NLC)で、各labのcontact personは、DESYがNick Walker, CERNがDaniel Schlute, SLACがTom Markiewicz で、KEKが田内となっています。これは、7月に開かれた BDIR2000の出席者の中で決まりました。 FFTB-2の動機の一つとしては、新たなproposalがなければFFTBのfacilityが2003 ごろまでにはなくなってしまうという懸念もあります。

(2)FFTB/ATF

これに対して、ATFのlow emmittance beamを用いればFFTB-2/SLAC よりも小さな 30nmというビームが得られので、ATFでFFTB を国際協力として提案したらどうだ ろうということが、8月24日開催された ACFA-FFIR meetingで提案されました。これを受 け、何人かのATF関係者とも相談の上で今回の検討会を開くことになりました。

(3)議論

以上のような中で活発な議論がありました。特に、すでにATFの第2phase (ATF-2)の議論が始まっており、FFTB以外にも重要な課題があり、それぞれ に、どこに国際的にアピールできるどのようなセールスポイントがあるのかまず 明らかにすべきではないかとの指摘がありました。言うまでもなく、JLCプロジ ェクト達成に向けて、さらにactivity を高めるために、ATF-2の国際協力が必須 であることは共通の認識となっています。

(4)次回の検討会に向けての検討

ATF-2としての次の5つの課題が上げられた。 以上のそれぞれについての検討が必要であるが、すでに行なわれている(d)を除 いた4項目について検討することになった。FFTBとBunch compressorとは独立な ビームラインとして先ず考えることになった。すなわち、最初のデザインとし て、現状のextraction lineの後に2つパラレルなビームラインとする。30nmを 達成するFFTBではβ*=100μmが必要であるが、100μm幅のレーザーによる新竹モ ニターを使用すれば、バンチ長6mmでもFFTBは十分可能である。また、Bunch compressorデザインでは、longitudinal collimation (久保氏によれば5σzの  collimationがmain linacでのwake fieldによるemmittance growthを押さえる ために必要)の重要性が指摘された。positron blow-up問題は生出さんが特に関 心を持っており、このATF-DRに与える影響を先ず検討し、その結果次第では、実 際にATFにpositronを入射しなければならないかもしれない。その時は、(実機 と同じように)ビーム強度が必要なためpositronでmulti-bunch operationが必 要であることが指摘された。

とにかく、以下の4項目についての検討結果を次回までに行なうことが決められ た。

次回の検討会では、それぞれについて国際的なセールスポイントなどについても 議論したいと思いますので、発表者はこのことを頭に入れておいて下さい。

(5)次回の日時、場所

日時:9月11日(月曜日)、午後2時より午後5時頃まで。 場所:ATF 第2コンテナ  (ATFコントロールコンテナの前の道を隔てて真向 かいにある)

以上です。とりあえずメモを書いてみました。

質問、コメントなどあれば、どんなことでも私まで御連絡ください。 よろしくお願いします。
田内。
P.S. この検討会の名前は、ATF-2検討会でよろしいでしょうか。