2014, 6/13のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:6月13日、 金曜日、午前9時より
場所:3号館4階会議室
出席者:三原、笠見、田内(KEK)、濱西(横浜国大)

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

XEMIS2シミュレーション進捗状況、濱西

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XEMIS2のPMT配列には、1インチ角と2インチ角のPMTをそれぞれ8x32と4x20に配置した二つのオプションがある。後者の2インチ角PMTはこれまでMultiple anode読み出しは考慮していなかったが、位置再構成の精度向上のため、2x2の4分割とした。GATEでPMT光電面を『結晶』として登録し、その光電子はそれぞれの『結晶』ごとに記録される。それぞれの検出器単位は、moduleID(円周上の分割)、sub-muduleID(z軸方向の分割)、crystalID(上の2x2分割)の3次元マトリックスで識別される。

GATEでは時間単位ごとに各検出器単位にヒストグラムされた結果(3次元情報)の出力が用意されている。TOF測定用にこの時間単位をナノ秒としたところmemory leakのerrorが出た。ヒストグラムはroot解析で作成できるので、アスキーコードでそれぞれのヒット情報を出力するようにプログラムする予定である。

Q 濱西 : MEGで位置再構成にχ2乗法と用いているがその詳細を聞きたい。
A 三原: MEGでは、それぞれのPMTでの光量とγ線反応位置を見るPMTの立体角に比例係数をかけたものとの差をPMTの検出誤差で割ったものの2乗和を最小化し、γ線反応の3次元位置を求めている。このとき、比例係数もfree parameterとしている。液体キセノンのsensitive volume内の各位置を見るPMTの立体角はそれら3次元の関数として予め計算している。
C 田内:一般に、χ2乗を自由度で割ったreduced χ2乗が1に近くなることがこの方法の妥当性を示している。例えば、自由度は 検出器単位の全数使用するなら、XEMIS2では N=4x20x4 - free parameter数 n = 4となるが、クラスタリング内のものに限定すればその範囲の検出器単位の総数 - nとなる。

APDの試験等、田内

ファイル:pdf

windowless APD4個の再検査結果がハマホトから送られてきた。添付の写真のようにwire bondingに異常があった。No.3,4は切れており、No.1,2は変形している。特に、変形時にどのような影響を性能に及ぼすのか知りたいので、さらに再検査を依頼した。ワイヤボンドを打ち直して再測定してもらうことになった。

Q 三原 : 石英製のプレパラートが市販されているのでそれを保護窓として使用した方がよい。

予冷装置試験、笠見

ファイル:pdf

会社で行われた予冷装置の窒素ガスによる試験結果とKEKで同様の試験を行ったものを報告した。常温の窒素ガスを熱交換器に入れ冷凍機を経由して4L/分で循環して各配管の出入り口での温度を測定している。KEKでの試験でもガス循環から4時間ほどで、冷凍機の出口(P5)で-105℃となり、会社でのものを再現している。

Q 三原 : キセノンガスは窒素ガスに対して3倍程度冷えにくい。冷凍機と熱交換の位置が逆がよいのではないか。
A : 逆の位置することは出来るが、支持方法を再検討する必要がある。先ず、現在の配置でキセノンガスで試験を行いたい。

FJPPL参加、Subatech訪問、三原

5/26.27のFJPPLワークショップに参加し、5/29にSubatechを訪問しD.Thersと打合せを行った。主に以下の2点について議論を行った。
(1) XEMIS2実験への参加:KEKからは主にPMT(新しい2インチ角のものの使用)試験とハマホトとの交渉。Subatecの図面を下に日本の会社で真空容器などの見積を行うことなど(ヨーロッパとの会社との競争入札参加?)。そして、シミュレーションによるPET性能評価、そのための濱西君のSubatech滞在を歓迎。
(2) TRIUMPグループからの機器等受け入れ:KEKの受入以外のものをSubatechで引き取りたいとのこと。特に、キセノンガスをSubatechに移すこともありえるかもしれない。

その他

サマーチャレンジのリハーサルは予定通り7/14の週に行う。MCAとしてK102を購入して横浜国大でその試験を行っている。

次回、6/20(金)午前9時の予定。 以上。