2011, 11/24のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:11月24日、木曜日、午前10時30分より
場所:開発棟会議室
出席者:笠見、田内(KEK)、高木(横国大)

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

実験進捗状況など、田内

10月18日から本日朝までのシンチレーション光量の推移を示した。この中で、11/18 午前10時5分、純化のためのガス循環を止めた。また、11/21 12:25から5分間程度、冷凍機を停止した。それぞれで光量が少し増加した。また、循環停止後に目立った光量の低下は見られていない。詳しい説明はRunlog 256を参照してほしい。

冷凍機停止直前に、2-fold triggerで収集したデータに二つのα線ソースからの電荷シグナルを明確に確認した。しかしながら、その後、それらの電荷シグナルは見えなくなった。以前にも、見えたことがあった。これらの原因は不明である(詳しくはRunlog 256を参照)。

C : 循環停止や冷凍機停止でchamber中の液体キセノンの温度が少し下がる。そのことが光量変化に影響しているかもしれない。必要なら、その温度をさげることもできる。
A/Q : できれば、これまでの液体キセノンの温度のデータを入手し、光量との相関を見てみたい。
A :了解。
C : 冷凍機停止したのは、PTのcold-headの回りが凍りついたのを暖めて溶かすためであった。凍りついたものがXeであれば液の純度を変えないが、不純物であれば純度を悪くすることがあるかもしれない。

Purity monitor準備状況、三原(電子メール)

ピュリティモニタがソース以外の部分が組み上がった。プリアンプも新規製作試験済み。なるべく早くソースをつけて組み込み予定。同時に入れるPMTのホルダーは完成して仮組み完了。 あとキセノン槽内での配線が残っている。
C : 熱交換器は12/10前後に入荷予定。最初のpurity monitor testにこれを用いるのかどうかはまだ不定である。

ASIC試験状況、高木

これまでsimulationによるノイズ評価を行っていた。テスト回路でシグナルは差動アンプによりcommonノイズが相殺されて出力されるので、simulationでもそのように評価するようにした。本日は、新しく作成したテスト基板(2個のASIC-TPCFE チップを実装)で入力雑音電荷を見積もる予定である。
C : ASICチップを液体キセノン中に置き、差動アンプを常温中に設置する時、その間をツイストケーブルで接続することになる。このケーブルによるノイズを評価してほしい。
A : シグナルはASICチップでshapingまでされているので、それによる影響は少ないと期待される。ただし、これまでのテストボードによる試験ではその部分からのノイズの影響が見られているので、注意深く調べてみる。

次回の定例会議は、12/1(木曜日)の午前10時30分からの予定です。

以上。