2011, 11/10のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:11月10日、木曜日、午前10時30分より
場所:開発棟会議室
出席者:三原、笠見、田内(KEK)

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

実験進捗状況など、田内

先週からこれまでのシンチレーション光量はPMT1と2ともに変化していない、また、現在(循環開始より46日目)までα線源からの電荷シグナルを検出していない。宇宙線トリガーによる電荷シグナルも先週と大差ない。不純物のしみ出しと純化速度が拮抗していると思われる。
C : アルゴングループはchamber内のアルゴン液面上のガス層で液化はそこで発生する不純物を取り込んだ状態で行われると考え、ガスをフィルター通過後に液化し、その液をchamberに入れて循環するシステムを構築している。
C : その方法は我々の現在行っている液化・循環方法と原理的に同じである。ただし、液体アルゴンの温度が低くPTヘッドの回りに酸素,窒素などが凍りついてしまうなら、その方法は優れている。液体キセノンの場合、その可能性はなく、あまり変わらないと思われる。予算的に余裕があれば試すことはよいだろう。
C : Subatech(フランス・ナント)グループは上のアルゴングループのようにchamberから離れたところで液化し、その液体キセノンをトランスファーチューブでchamberに入れ循環している。12月にSubatechを訪問するとき、その純化性能について調査・議論することができる。ただし、彼らの動機はPTの振動によるノイズの軽減である。

次に、前回説明した新TPCプロトタイプについて議論を行った。まとめると、外側の真空チェンバーの大きさは内部に入れるTPC用チェンバーの大きさで最適化した方がよい。前年度末に行ったアノードと電荷シグナル読み出し用のセラミックエンドプレートの試験と同じように、PMT用の石英窓の試験を行うことが先ず必要である。できれば、セラミックプレートに2x4=8個のPMT用の窓を開け石英窓を取付け(スタイキャストで接着等)強度試験、続いて冷却試験を行う。

Purity monitor準備状況、三原

Preamp(AMPTEK製A250使用)のfeedback用のCとRをそれぞれ1pFと100MΩにした。このとき、テスト電荷入力用のCは10pFである。 先ず、α線源を使用する。12月中の試験を行う予定に変更はない。また、真空断熱した熱交換器はそろそろ出来上がってくる。

その他

12/6,7 三原と春山がSubatech訪問予定、12/19,20に田内がSubatech訪問予定。

次回の定例会議は、11/17(木曜日)の午前10時30分からの予定です。

以上。