2011, 10/20のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:10月20日、木曜日、午前10時30分より
場所:開発棟会議室(208)
出席者:高木(横浜国大)、三原、笠見、田内(KEK)

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

実験進捗状況、田内

9/20の液化開始前後から10/19 15:00までのPMTシグナルの推移の説明を行った(Runlog 252)。前回のものからの主な変更点は、2249W ADCのゲート幅を500nsecから800nsecにしたこと、PMT1,2のHVをともに+580Vにしたこと、PMTシグナルの入力に10倍のフォトマルアンプを追加したことである。HVの変更は電荷シグナル上のPMTシグナルからのpick up noiseを軽減するためで、シグナルの大きさが小さくなった分をアンプした。

この設定で、シンチレーション光のシグナル分布がXeガスと液体で対応することとなった。ただし、液体の場合、γ線ソースによるシグナル(α線ソースのものの約1/10)が検出されている(Runlog 250)。

α線ソースからの電荷シグナルは検出されていないが、宇宙線トリガー(3-fold coincidence)によって一部検出されている。この電荷シグナルを利用した純度のモニターを行いたい。

前回の議論での純度モニターを行うことを改めて提案したい。

C 三原: 現chamber内のTPCを純度モニターに置き換えるか、新chamberシステムで行うかの二通りがある。もし後者を選ぶと、先ず、純度モニターを新システムで評価して、その後に、現chamber内に設置できる。ただし、その評価には3ヶ月ほど必要である。
いろいろの議論の結果、新システムでの評価を行うこととした。

三原による純度モニター試験のスケジュールをここ(pdf)に示す。

日仏共同: Subatech訪問、三原

春山、三原の二人が12月6〜7日Subatechを訪問することを予定している。田内は12月19〜20日に訪問するように調整している。Subatechでは12月上旬に冷却能力と純化速度を向上させた新冷却システムを稼働させる。それに向けての共同研究となる。

ASIC-TPCFEチップの冷却試験状況など、高木

先日、ICの挙動が以下のようになった。 色々とチェックをして回ったところ、プリアンプの抵抗に用いている部分のトランジスタが壊れているのではないかと考えた。この部分は保護回路が付いていない。抵抗値を調べてみても数100オームしかなく、電流が入力にリークしてた。したがって、新しいTPCFEチップに交換して試験することとなった。

横浜国大の学部学生(名越君)が液体キセノン中使用のAPDの試験で卒業実験を行うこととなった。

次回の定例会議は、11/2(水曜日)の午前10時30分からの予定です。

以上。