2011, 9/22のLXeTPC (TXePET) 打ち合わせのメモ原稿

日時:9月22日、木曜日、午前10時30分より
場所:開発棟会議室(208)
出席者:高木(横浜国大)、三原、笠見、田内(KEK)

以下、メモ(敬称略)です。ここで、Q(質問)、A(答え)、C(コメント)です。

実験進捗状況、田内、笠見

9月5日(月曜日)、キセノンガスを回収しchamberを開放した(Runlog 246)。 9月8日に4番目のドーターカードを交換し、また、マザーボードの交換、シールドボックスのchamberへの設置を行った。その後、テストパルスですべてのchの出力を確認した(Runlog 247)。 このとき、当初予定していた『PMT1を新しい型番(R7600)のものに交換』は次回に延期することにした。フィードスルー直後の2.2mのケーブルがRG59/cでインピーダンス Z0が73Ωでインピーダンス不整合がこれまであった。9月2日に、このケーブルをZ0=50ΩのRG58uに交換した。このケーブル交換による影響を確かめるために延期した(Runlog 246)。 その後、真空引きを始め、9月16日と20日にブルドアップ試験を行った。今回ゲッターは使用せずTMPでの真空引きのみで行った。その結果は以前のものとよい一致をしている( Vacuum & Cryogenics 57)。真空の最終到達度は、9/20 09:50に2.1×10-4Paである。先ず、キセノンガスを1.4気圧(絶対圧)に封入し、ガス中でのシンチレーションと電荷シグナルを確認した。 FADC500MHzによるパルス波形を見ると、2249w-dateの500nsecのノイズがシンチレーション光の波形にかかっている。これはgateのタイミングを少し早くしたことにもよる。したがって、gate widthを800nsecに設定した。これに伴って、Adaqmod.cで読み込んでいたfadc500MHz(c1117)のデータ長を 200から400とした(Runlog 248)。

9月21日 午前8時59分より冷却を開始した。今回より、パルスチューブ冷凍機の運転向上のために、He圧縮機C100K吐出側に岩谷より借用したモレキュラーシーブ吸着筒を増設した(Vacuum & Cryogenics 58)。

現在、液化が終了している。この打ち合せ後に、シグナルの確認を行う。

ASIC-TPCFEチップの冷却試験状況、高木

TPCFEチップの常温での動作確認は横浜国大で行った。昨日、TPCFEを真空槽(スターリング冷凍恒温槽)で冷却し、動作の試験を行った。今回の冷却温度は167Kであった。このとき、50fC入力、ピーキングタイムの1usec、ゲインモードの10V/pCで、ゲインは12V/pCと測定された。300Kでの測定値は、8.4V/pCであった。

さらに、液化温度の165K(1気圧)まで冷却し、動作確認を行う予定である(今週中)。来週は常温でノイズのsystematicなstudy(ASICチップとしての性能評価)を予定している。

熱交換器の真空断熱化、三原

すべての部品は入荷している。予定からかなり遅れているが、熱交換器を入れる真空chamberの図面(スケッチ)ができた。 これを下に業者に発注する。

これまで、使用しているゲッターポンプは未使用時に空気にさらさない方がよいので、封鎖用のゲートバルブ等を導入したい。 その予算を捻出中である。

その他

前回の審査結果をしらべて、科研費(基盤B)の準備を行うことになった(三原)。

次回の定例会議は、10/6(木曜日)の午前10時30分からの予定です。

以上。