2002/10/24 ROOT-3.03.09-cvs20021023 on MacOS X Release 10.2

root は、gcc3.1 でコンパイルすると test/bench が seg-fault する問題が知られていたが、これは、CVS 版では部分的になおっている(__gnu_cxx なんて知らないと文句を言おうとしたとき、エラーメッセージの出力先の G__serr がまだ初期化されていないので seg-fault していた部分)が、今度は、実行時に、locale::classic の中でsemaphore に トラップされて止まってしまう。これは、おそらく、dylib が static link されているのにも関わらず、実行時にもう一度、同じシンボルを対応する bundle から動的にロードしようとすることによるようだ。link 時に -bind_at_load を指定してやると、全てのシンボルを dylib から持ってくるので不要な bundle からのロードは起こらなくなり、この問題は解消する。また、CVS 版では ACliC が動かないが、これは、bundle でなく dylib を作るようになってしまったため。これらの問題を解決するには、このパッチが必要。このパッチは ROOT TEAM に送っておいた。このパッチをあてたバイナリー tarball は root_v3.03.09-cvs20021023-macosx10.2.tar.gz である。
これで、一応、全ての test が通ったことになる。MacOS X 10.2 + gcc3.1 + ROOT 3.03.09 の組み合わせが漸く安心して使えるようになった。

今までにコンパイルしたMacOS X Release 10.2.X 用の rpm については、 spec ファイル、パッチ、ソース RPM、バイナリー RPM それぞれについて SPECSSOURCESSRPMSRPMS に対応するものが置いてある。RPMS 以下の ppc はマシン依存な RPM 、noarch はマシン非依存な RPM の置き場所である。バイナリーのみの RPM および Tar Ball のみのパッケージの場合には、ソースおよびパッチは src に、また、Tar Ball は tgz にそれぞれ置いてある。新しいものは ~fujiik/macosx/10.2.X/ 以下にある点に注意(~fujiik/macosx 直下のものは Public Beta 用、~fujiik/macosx/10.0.X/、~fujiik/macosx/10.1.X/ 以下は 10.0.X、10.1.X 用の古いもの、今後更新の予定なし)。   いつものように使う場合は自己責任で。


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