1999/08/24    JDK-1.1.8 and AcrobatViewer

河口湖での研究会が終わった。ハードであったが、おかげでイベントジェネレータ、および解析プログラムの開発がかなり進んだ。ただ、Root を使っている部分でメモリーリークがある。どうも、Heap にある Root オブジェクトが、IsOnHeap() で kTRUE を返さないため、ガベージコレクションがうまく働いていない。症状的には、Root のカスタム new が使われていないかのようである。悩ましい。このデバッグには時間がかかりそうだ。それはさておき

[1] JDK-1.1.8-v1

山田さんの所で、JDK が更新されたことを知る。消えていた PPC 版の JDK のページがここに復活。JDK-1.2.1 と JDK-1.1.8 が移植されていたが、JIT があるのは 現在の所 JDK-1.1.8 のみなので、迷わず JDK-1.1.8 を選ぶ。インストールは基本的に tarball の展開のみ。
 
# tar -zxvf <somewhere>/jdk118_v1.tar.gz -C /opt
# ln -s jdk118_v1 /opt/jdk
# tar -zxvf <somewhere>/mwjit_990727.tar.gz
# mv mwjit_990727/* /opt/jdk/lib/ppc/green_threads
native thread は問題がありそうなので入れずに置く。これで、/opt/jdk/bin を PATH に加えて終わり。JDK12_pre-v2_test の時が嘘のように、自作の JAVA プログラムが JIT でびゅんびゅん動く。これで、ほとんど最後の懸案事項が解決した。JDK、JIT コンパイラーともにフリーではないので、使う場合には使用許諾条件を承諾することが前提。

[2] AcrobatViewer

JIT が効かない状態ではとても使いものになりそうもなかったので諦めていた、 AcrobatViewer(AcrobatReader の Java 版)を試してみた。これはフリーでないがベータ版が http://beta1.adobe.com/acr_viewer/ より手に入る。インストールは

    $ sh ./install.bin

として質問に答える。コマンドラインでファイルを受け付けないようなので、ファイルオープンダイアログでの選択となる。ちょっと使いにくい。これで、英語の PDF のみならず日本語の PDF も問題なく見ることが出来るが、フォントを Adobe のサーバーに取りに行くので1回目は大変である。フォントがキャッシュされていれば、お世辞にも速いとは言えないが、使える。ただ、拡大とかすると、JIT が効いているはずであるが、かなりいらいらする。しかし、今までの所、我慢強く待っていれば正しく表示されるようである(例えばこんな感じ)。全く見ることが出来なかったものが見えると言うことで、ぜいたくは言えない。


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