ファイナルフォーカスとビームビーム効果


強力かつ安定な収束系

線形加速器で250~750 GeVまで加速した電子と陽電子を、それぞれのファイナルフォーカス系でナノメーターサイズに絞り込んで安定に衝突させる。そのために強力なレンズ(収束電磁石)と振動除去のためのアクティブフィードバックシステムを使う。

ナノメーターテクノロジー

リニアコライダーではナノメーターサイズのビームを正面衝突させるために、超LSIの製造技術や超高精密工作機械等の分野で発展しつつあるナノメーターテクノロジーを応用する。

高密度電子・陽電子の衝突現象

超高密度の電子・陽電子ビームが衝突すると、互いの強い電磁場の影響を受けてピンチしたり、振動したりする。これをビーム・ビーム効果と呼ぶ。高いルミノシティを得るために、計算機シミュレーションによって最適なビームの形状を決める。

電子・陽電子ビームの衝突(計算機シミュレーション)、1フェムト秒=10^-15秒

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webmaster@www-jlc.kek.jp Feb 09, 1995