第1回物理ミーティング議事録 日付:1994年7月5日(火) 場所:KEK 3号館1階会議室 1.測定器、加速器 R&D 進捗状況に関して以下の報告がなされた。  1) 「CDC グループR&D の現状」栗原良将(KEK)  2) 「Calorimeter Subgroup Report」藤井芳昭(KEK)  3) 「SciFi/Lead Calorimeterのビームテスト結果」石井恒次(神戸大)  4) 「JLC R&D のためのオフラインソフトウェアーとその環境について」                        神前純一(KEK)  5) 「JIM-測定器シミュレーションプログラム」細田直康(都立大)  6) 「カロリーメーター信号のシミュレーション」中村勇(神戸大)  7) 「加速器 R&D の進捗状況」 生出勝宣(KEK)  8) 「JLCを以下に実現するか?」 菅原寛孝(KEK)  トラペンのコピーは宮本が保管しています。 2.「物理の課題と今後の進め方について」の議論  ▼昨日行われた理論グループの議論似ついて報告がなされた。来年のLCWS95に向けて、 表1の様な計画でおこなう。まず、8/9-8/11にKEK理論学校として「JLCの物理」を行う。 '95年初に行うJLC研究会までには、理論実験合同で検討を行う体制が整うであろう。 ▼実験家はそれまでの期間、Simulator や解析環境の整備を進める。JIMや簡易解析の ツールが整備される初秋には、それらの使用法の学習をかねて実験家向け学校的なもの として第2回物理ミーティングを行う。 ▼'94.3 LBL で行われた「γγコライダーのWorkshop 」の報告がされた。精密な計算が ロシアなどで進められている。Higher Order の標準模型プロセスのバックグランドが、 重いHiggs (>500 GeV )の探索に関して問題になりそうである。シグナルの測定上の 問題点、e-e- 衝突によるWW 散乱振幅の研究の可能性など、が今後の検討課題 ▼旅費は限られているので、Mailing List(jlcclub)やWWW(Mosiac)などを積極的に活用し 情報交換に努める。 ▼300~500 GeV のJLCはTop, Light Higgs, W/Z などの工場として特異な加速器実験が 可能であり、初期のDiscovery Run の後も、学術的な価値が減じることはないと考え られる。この点に関して、工場としての価値を実現する上で何が必要か、定量的な 検討を進め、JLC の設計に反映させる必要があると考えられる。 表1:理論関係今後の予定 1994. 8/8-11 KEK理論学校「JLCの物理」    9/30 物理学会シンポジウム「JLC」 12/20-22 核研シンポジウム「リニアーコライダーの物理」 1995. 1/23-26 基研研究会「素粒子物理とその将来像」    2月 又は 3月 第5回JLC研究会 8月頃 第6回JLC研究会 or 物理ミーティング 9月頃 3'rd WS on Physics at Linear Colliders(Iwate)