2002/10/14  Finally Moved to MacOS X Release 10.2

忙しくて、ずいぶん長い間、更新できずにいた。このページ、日記のつもりが、ほとんど年記である。忙しくて、テストもままならず、つい最近まで 10.1.5 を使っていて、すっかり時代に取り残された感があったが、 ようやくMacOS X 10.2 に移行した。 ほとんど(temcap まわりのライブラリーに依存するもの以外)の10.1.X のバイナリーは基本的にそのまま使えるようであるが、 デフォールトのコンパイラーが gcc3.1 ベースになってしまったので、 ほとんどのパッケージを再コンパイルした。 また、気付いたこととしては、

  1. /bin/sh が /bin/bash になった(bash が標準でついてくる)。
  2. gnu の developer tool がかなり充実したこと(autoconf, automake, glibtool)。たとえば、"GUNU" の libtool を要求するパッケージの場合は、多くの場合、ソースの config.sub、config.guess、ltmain.sh、ltconfig などがおいてあるディレクトリーで、

     $ cp /usr/share/libtools/{config.sub,config.guess} .
     $ ./configure .....
     $ ln -s /usr/bin/glibtool libtool
     $ make


    のような感じでコンパイルできる。
  3. texinfo とか、ncurses とかが標準でついてくる。ますます unix らしくなってきた(どういう意味?)。
  4. bundle に install_name をつけようとすると怒られる。これは、バグとも思われるが、ロードした後でバージョンチェックでもしない限り、bundle に install_name をつけておく強い必然性もないので、当面は、
       -install_name <soname>
    は、bundle を作る際の link コマンドから消してしまう。

また、g77 は、gcc を 10.2 で使われているバージョン(gcc3-1151)の ソースを使って作りなおした。いちおう、念のため、2.95.2 ベースのものも用意した。HEP on X ページ(英語)もこれに合わせて更新、移動した。 新しいページは http://www-jlc.kek.jp/~fujiik/macosx/10.2.X/ である。 詳細はそちらを参照のこと。

10.2 用のパッケージにアップデートする際の注意事項:

  1. まず、rpm 周りを更新
    # rpm -ivh <somewhere>/system-10.2-1b.ppc.rpm --nodeps
    # rpm -Uvh gettext*-0.10.35-4c.ppc.rpm
    # rpm -Uvh bzip2*-1.0.2-5b.ppc.rpm
    # rpm -Uvh db3*-3.2.9-2b.ppc.rpm
    # rpm -Uvh popt-1.6.2-0.34e.ppc.rpm rpm*-4.0.2-0.34e.ppc.rpm

    ここで、system パッケージは、システム標準の共有ライブラリーを、rpm のデータベースに登録するためのもので、実質的には何もインストールしない。これがないと、依存関係の問題で、おそらくほとんどの RPMs のインストールができないはず(この新しい rpm では、/usr/lib 以下の共有ライブラリーへの依存性を削除するのをやめたため)。
  2. bash の uninstall の際は、/bin/bash のバックアップをとること(さもないと、システム標準の bash を消してしまうので要注意):
    # cp -p /bin/bash /bin/bash.ORIG
    # rpm -e bash
    # mv /bin/bash.ORIG /bin/bash
  3. その他の、標準でインストールされているパッケージも消しておく。入れてなければそのかぎりにあらず。
    # rpm -e ncurses ncurses-devel
    # rpm -e openssl-headers
    # rpm -e tcp_wrappers-devel
    # rpm -e texinfo
    # rpm -e info
  4.  あとは必要に応じて "rpm -Uvh" で更新する。特に、
    # rpm -Uvh dlcompat-20021001-1a.ppc.rpm
    # rpm -Uvh readline*-4.3-3a.ppc.rpm
    # rpm -Uvh X11-1.0-3b.ppc.rpm

    くらいは、やっておいた方が良いかも。

詳しくは、英語であるが、上記の HEP on X ページを参照のことl。

今までにコンパイルしたMacOS X Release 10.2.X 用の rpm については、 spec ファイル、パッチ、ソース RPM、バイナリー RPM それぞれについて SPECSSOURCESSRPMSRPMS に対応するものが置いてある。RPMS 以下の ppc はマシン依存な RPM 、noarch はマシン非依存な RPM の置き場所である。バイナリーのみの RPM および Tar Ball のみのパッケージの場合には、ソースおよびパッチは src に、また、Tar Ball は tgz にそれぞれ置いてある。新しいものは ~fujiik/macosx/10.2.X/ 以下にある点に注意(~fujiik/macosx 直下のものは Public Beta 用、~fujiik/macosx/10.0.X/、~fujiik/macosx/10.1.X/ 以下は 10.0.X、10.1.X 用の古いもの、今後更新の予定なし)。   いつものように使う場合は自己責任で。


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